神秘性
人が忘れてしまった感覚というのは
一言では表現しがたいが、
簡単に言うと神秘性みたいなものなのか
ある大きな地震が引き起こした爪痕の傷口は
今もなお広がりつつある
年月、時間というものは厄介で
重大な記憶を少しずつ中和しつづける
本当に厄介だ
また再び悲劇が起こるまで
その記憶は薄まっていくのである
意識というのは常に開ききっていないといけない
それを可能にしてくれるのが
神秘性ではないか
生と死の両方を常に感じながら
本来人は生きなければならないのだが
今はなかなか難しいことではあるのです
それに気づくため
また悲劇はおこる、その可能性が増えてしまう
これが自然の摂理というべきか
仕方が無いことです
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